1917年のロシア革命以後、赤化の恐怖は世界中に蔓延していましたし・・・
1930年代にはそれに加えてファシズムの脅威が現実のものとなっていました。
そうした政治的な脅威に対して、アメリカは「豊かさ」、つまり、「20世紀都市の楽園」を積極的に宣伝することによって対抗しようとしていました。
この博覧会のときに製作されたGMの広報映画「トゥー・ニュー・ホライゾンズ(新しい地平へ)」にみる「楽園」の姿は、すべてモータリゼーションを前提にしたもの。
速度と移動を担う自動車をアメリカ国民がすべて所有できる社会体制11資本主義を謳歌し、そこへの参加を呼びかけています。
わたしは、かつてジョン・フォード監督の映画「怒りの葡萄」(1940年、ヘンリー・フォンダ主演)を見たとき・・・
1930年代後半の砂嵐に追われてオクラホマからカリフォルニアをめざす貧しい農民が、荷台に何家族も集合しているとはいえ、みんなトラックを持っているのに驚かされました。